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夢って何だ?

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夢ってのは不思議なもので、人によってモノクロだったりカラーだったりするらしい。僕はカラーしか見たことが無いので、モノクロの夢というのがどんなものか、よくわからない。ドラマの回想シーンのようなセピア色の世界のようなものだろうか?

その人の想像力によって夢のリアルさが違うと聞いたことがあるが、ただの日常生活を送っているだけの夢を頻繁に見る僕は、想像力豊かなのだろうか? それとも奇想天外な事を思いつけない創造性の乏しい人間なのだろうか?

昔(10年以上前)はよく同じ夢を見た。お化けとかキョンシー(なつかしい!)とかに追いかけられる夢だ。当時は死ぬほど恐かった。母親によれば、夜中に大声を出したり突然パンチを繰り出したり(恐らく幽霊退治のつもりだったのだろう)して大変だったそうだ。

『恐い夢』というのは『リアル』だからこそ『恐い』のだと思うが、そのリアルさは何処から来ているのだろうか? そのような夢を見ると、現実世界でも何となく気味の悪さを感じたりするものだ。その感情が何処から生まれるのか、不思議な感じがする。だって、夢は夢でしかないことは、誰だってよく知っているわけだから。

しかしある意味、恐さというのはそれ自体が『非現実さ』を持っている。そのために、リアルさによって気持ち悪くは感じても、逆に言えば理性ではそれを否定しているわけだから、何とか『正気を保つ』ことは可能だ。ここで言う『正気を保つ』とは、ちょっと一般的な意味とは違うかも知れない。しかし、最適な表現も見つからないので、敢えてそのままにしておく。

ところで話は戻るが、日常生活を送る夢を見てしまうと、かなりやっかいな事になる。つまり、『何の非現実性も無いが、意味のある夢』が問題なのだ。夢を夢と認識出来ないだけで、現実世界の現実は非常に不安定なものになる。『僕がこいつとあの会話をしたのは現実だったっけ?それとも夢の中でだっけ?』というように。

ここには二つの現実世界が広がっている。他人にとっては全く異なっていても、自分では区別のつかない二つの世界に、僕達はどう立ち向かえば良いのだろうか? 敵はかなり絶対的なもののように思えるが、しかし確かにそれは僕達の中から生まれてきた筈であり、何処かに不完全な部分がある筈なのである。

ここで問題があるとすれば、それは僕ら自身がすでに不完全であるという根本に他ならない。この事から、以上のような問題は議論がループしてしまう。解決のためにはこれとは全く別のアプローチが必要なようである。


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