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長閑な電車内にて

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「私は彼氏の浮気許せるなぁ」
ある日バイト先に向かう途中、東武東上線に乗っていると突然こんな言葉が聞こえて来ました。
何て男にとって都合の良い女だろうと思って声の主を見てみると、どう見ても小学生くらいの女の子でした。
そしてその話の相手はどう見ても大学生くらいの男でした。
これがもうオタクを絵に描いたような男だったのですが、驚くべき事に彼等は恋愛について真剣に語り合っていたんです。
さらに驚いた事に話を聞いているとその男の彼女はその女の友達、つまり小学生らしいのです。
いいですか? オタク系大学生の彼女は小学生だったんです!
以下、内容が解り易いように多少改変した会話。

「……だからさあ、他の男の子と話するくらい、どうしていけないわけぇ?」
「いや、あいつは俺と付き合ってるんだから、俺だけを見ているべきだ」
「変だよ〜。学校とかでも会話しちゃいけないんでしょう?」
「ああ。でも、向こうから話しかけてきたときは、返事していいって、言ってあるぜ。ただし、必要最低限だけど」
「可哀相だよ」
「可哀相じゃないって。女友達はいっぱいいるし。あいつは男は俺だけいればいいんだよ。そうゆう風に育ててきたから、それで平気なんだ」

……一瞬、第二の(新潟)監禁事件を想像してしまったのは、僕だけでは無かったはずです。
明らかに困惑した表情の周りの大人たち。
彼らはその車両中全てに聞こえるくらいの声量で、そんな会話をしていたのです。
ふと、バイトなど無視して彼らをストーキングしてでも真相を知りたいと思いましたが何とか踏みとどまりました。
ただ、男の顔はしっかり記憶しておいたので、そいつが何か事件を起こしたら、「ははは」と笑ってやります。


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