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夢って何だ?2

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以前から何度も書いているが僕は、夢と現実という二項構造は、階層が異なるだけで同じ次元である、という立場を取っている。つまり夢と現実について、相対的な位置関係からしか議論を出来ないわけである。

ただしこれは夢と現実を同一直線上にあると考える、某内省系アニメ的理論とは多少異なる。彼等は完全な一次元の枠内で全てを完結させようとしているのに対して、僕は有限面(円と考えて貰って何ら問題は無い)の重ね合わせという極めてイビツで不完全な三次元世界(つまり、いわゆる“穴だらけの空間”と呼ばれるもの)まで対象を拡げているからだ。この二つは何が違うかというと、前者は(夢の)全体集合においてのみ無限性を認めているが、後者は個々の(夢集合の)要素自体を無限集合の任意部分集合とする事が出来る、ということだ。もう一つの相違点は、前者が現実のみならず、夢の世界にまで他者の介入を許しているが、後者はそれを現実世界だけに留めている、という点である。

僕の理論は「夢と現実を同格視しているのに、現実の特異性を認めているのはおかしい」と言われそうであるが、その反論は全く意味を為さない。なぜなら、確かに僕は現実を特別な物として捉えてはいるが、その現実が何なのかは特定していないからである。むしろ、どんな夢でも現実になり得るのだから、これは完全に空間としての一般性を保っている。

このどちらの理論が正しいかは分からないが、ただ、僕の考え方にも論理の陥穽はある。その最も大きなモノは、『夢と現実について、相対的な位置関係からしか議論を出来ない』と言っておきながら、その相対性を表すためには座標軸が三次元の世界では一本足りない処だ。僕の理論を完全にするためには少なくとも四次元の世界を完全にイメージ出来なくてはならない。

世界でもトップクラスの数学者達は四次元を具体的にイメージすることが出来るらしい。僕も一度、訓練しようとしたことがあったのだが、それは失敗に終わってしまった。だから僕には自分の理論が正しいのかどうか確かめることが、残念ながら出来ない。それで正しいかどうか確かめる事が出来るのか、ですら定かではないのだ。


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