MENU TOP ABOUT DIARY COLUMN HOBBY NOVEL WORD BBS

卵は寿命を縮めるか?

COLUMN MAIN

先日ニュース番組で「卵は週に何個くらい食べるのが良いのか?」という話をやっていました。卵はコレステロール値が高いので食べ過ぎは良くないが、健康に良い面もある。最適な摂取量はどれくらいか、という訳です。

その番組では、

という各層の平均寿命を提示していました。それによれば最も平均寿命が長いのは「週に1個食べる人」で、それから食べる頻度が高くなる毎に寿命が短くなり、最も短いのは「卵を殆ど食べない人」でした。番組ではこれから「卵は週に1個食べるのが最も健康に良いようです」と結論付けていました。しかし本当にそうでしょうか?

まず疑問なのは「卵を殆ど食べない人」というのは、この中には卵アレルギーの人がかなり含まれている筈で、それが平均寿命を押し下げているのではないか、という事です。その影響を考慮すると、もしかしたら卵は食べれば食べる程に寿命が縮む悪魔の食品という事になる可能性があります。

次に、現実的には日本人は卵をもっと食べている、という事です。日本人は年間334個もの卵を食べています。これは1週間で6,7個食べている事になります。

しかしこの調査ではそんな平均的な層は「週に5個以上食べる人」として最も偏った層の一つにカウントされています。これは恐らく、この調査の被験者達の多くが、目玉焼きなどの卵その物が直接的に見える消費しか数えなかったからだと考えられます。実際には卵はケーキの材料など、「どのくらい使用されているのか一見しただけでは分からない」用途に多く使われています。(生産量の53%が家庭内で使われる卵で、残りが加工用だそうです)

となるとこの調査は被験者のカテゴライズの段階からして既に“怪しい”事になります。当然そこから導き出された結果が信用出来る訳はありません。取り合えず卵好きな皆さんは安心しましょう。(ただし、このテキストは卵は食べれば食べる程に寿命が縮む悪魔の食品ではない事を証明してもいません。)ちなみに僕は週に10個くらいは卵を摂取していると思います。


今日今日のアクセス数/昨日昨日のアクセス数/累計累計のアクセス数
Read me! ページ最上段へ