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女性の進化

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女性はセックスで快感を得られないように進化している可能性が有る。

生殖行為が快感を伴うように出来ているのは進化的に言って当然のように思える。気持ち良い行為は繰り返し行われるからだ。しかし社会性の高い動物ほど、メスは生殖行為で快感を得難くなっている、という調査がある。その中には人間も含まれている。

一般に生殖行為が快感を齎すのは、個体毎により多くの生殖行為を繰り返させる為だ。ところが基礎的な進化生物学では女性が陰核(所謂クリトリス)で膣と同様かそれ以上の快感を得られる事に関しては説明が出来ないという。クリトリスは生殖には必要ない器官だからだ。強いて言えば性的快感を高める器官を持つ事でより活発な生殖行為を促すという可能性が考えられるが、そうなると今度はわざわざ皮で覆って外からの刺激を弱めている事が説明出来なくなる。これに一つの回答を与えるのが、社会性の高い動物に於いてはメスは性的快感を得難い方が進化的に優位だ、という考え方だ。

メスが性的快感を得難いならば生殖行為が積極的に行われなくなり、妊娠機能が退化する。つまり性的快感が減じる事は、メスが妊娠し難くなる事を意味する。

妊娠し難いメスが進化的に有利なのは、オスがメスを大切に扱うようになるからだ。オスはメスに自分の子供を産ませなければ意味が無いので、交尾した後でもメスがしっかりと妊娠した事を確認する必要が有る。逆に言えば、妊娠したメスにオスは興味を持たない。従ってメスにとっては交尾しても妊娠さえしなければ、再び交尾して妊娠が確認されるまでは特定のオスに守って貰える事になる。妊娠せずに特定のオスに常に守って貰えば、さらに強いオスと出会える可能性が有る。(戦いになれば、より弱い方が負けるから)

もしもメスが一度の交尾で簡単に妊娠してしまえば、オスはメスを守る必要が無く、他のオスと競争をする必要も無くなり、強いオスの選別が出来なくなる。この状態はオスの天国でしかなく、メスにとっては最悪だ。だから逆にメスが妊娠し難い程、オスはメスに奉仕せざるを得なくなる。

この理論には以下のような仮定を満たしている必要が有ると考えられる。

人間はこの2つの仮定を共にクリアしている。

一つ目の『オスがメスを守る制度が確立している』は夫婦制度がこれに当たる。一夫一妻制でない地域も有るが、基本的に身体的能力に勝る男性が女性を守る構造は変わらない。二つ目の『オスが見放す程に妊娠確率を落とさない』に関しては、人間は哺乳類の中でかなり妊娠確率が低い部類に入るが、しかし他に子孫を作る手段が無い以上、確率が0でなければ問題無い。以上より、人間を含めた或る程度高い社会性を持つ動物のメスは、生殖行為で快感を得難くなるように進化した方が有利な訳だ。

という訳で結論。

女性はセックスで快感を得られないように進化している可能性が有る。


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