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浪人出来ない女性

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米国最古の歴史を誇る私立の名門校、ハーバード大学でこのほど、今年の秋入学試験に合格した者のうち、女性が半数を超えたことが分かった。女性の合格者数が男性を上回るのは、同校の創立以来初めてだという。女性が1016人、男性が1013人でわずかに3人差だった。1970年代から女子学生の受け入れ促進を展開してきた同大の努力が実を結んだ。ウィリアム・R・フィッツシモンズ事務局長兼学費支援局長は、60年代では全学生のうち女性は4分の1しかいなかったと指摘。今回の結果を受けて「我々が待ち望んでいた日が、とうとう訪れた」と喜んでいる。

日本では考えられない……と思ったら、そうでもないようです。平成12年度の時点で日本国内での高校への進学率は女性が96.8%で男性が95.0%。何と女性の方が高いというデータが。大学進学率(短大は除く)では女性が31.5%で男性が47.5%と、まだ男女差はあるものの、圧倒的と言う程ではありません。

ところが一方で東京大学合格者の女性占有率は20%前後です。男女毎の大学進学率を考えるなら40%くらいあってもおかしくない筈なのに、この低さは何故でしょうか?

原因の一つには女性の現役志向の高さが有ると思われます。日本ではまだまだ女性の浪人には厳しい見方をしているようです。例えば2004年の東大前期合格者の私立高校別現役率を見てみると、開成・灘・麻布といった男子校は60%台なのに対し、女子校である桜蔭は88%という極めて高い数値を記録しています。

東大は合格現役率が低い大学なので、差が非常にはっきりと現れています。

という訳で結論。

日本では大学進学率こそ男女差が消えつつあるが、浪人する事に関してはまだ(恐らく社会的な)性差が大きい。

ところで気になるのは1970年代から女子学生の受け入れ促進を展開してきたという辺りです。男女で合格基準が異なる、とも読み取れるんですが……? もしも女性に有利な条件にしているなら、それは逆に女性に失礼なのではないでしょうか?


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