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森林保護と地球温暖化

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「森林を保護すれば地球温暖化が防げる」という下手な森林保護意識は、逆に地球温暖化を促進させる。

その昔、「割り箸などという、木材を用いた使い捨て商品は森林破壊を促進し、地球環境を悪化させる」という主張が為された時期が有ったそうだ。しかし実際には、割り箸は“間伐材”から作られており、寧ろ森林保護に役立っているという。

森というのは放っておくと木が生え過ぎ、結果として森全体が健全な状態でいられなくなってしまう。そこで適度に木を伐採する事で森全体の生長を促す事を“間伐”と呼び、伐採された材木を“間伐材”と言う。

間伐を行わないと木の根付きが悪くなり、大雨による土砂災害や倒木などの被害をもたらす可能性が有る。従って“間伐材”から作られる割り箸は、“間伐”の際に伐採が必要な木を材料にしているだけであり、何ら森林破壊を引き起こしていない、寧ろ資源を有効活用しているとさえ言える、という訳だ。

割り箸は特異な例としても、他にも似たような事実は沢山ある。例えば森林を守るために「木材の代替として他の素材を使おう」となったとする。森林を伐採すれば地球上の炭酸ガスが増え、地球温暖化に繋がる。だから木材以外を使えば地球温暖化を防げる、という考え方だ。

しかし、これは間違っている。例えば木材の代わりに鉄を使用したとすると、鉄の生成過程で、同量の木材を伐採した時の3.5倍もの炭酸ガスの増加に繋がってしまうからだ。プラスチックだと44倍、アルミニウムだと146倍にもなる。木材を使わない事で、その木材が吸収できるよりも遥かに多くの炭酸ガスを発生させてしまう訳だ。

「木材を使用していないので、森林保護になり、環境に優しい」という謳い文句が有るが、木材を使用をしないのは確かに森林保護にはなっているが、代替の材料を用いている以上、地球環境には優しくないのである。

以上より結論。

下手な森林保護意識は、地球温暖化を促進させる。森林保護は大切だが、木材は植林すれば再生産できる資源であり、地球温暖化と引き換えには出来ない。

関連リンク:「地球温暖化の進行は疑いの余地のない事実である」『JIROの独断的日記』


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