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数学の実力差が顕れ易い理由

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どうして数学は実力差が顕れ易いのか?

数学は比較的、得意な人と苦手な人との差が出易い学問だと思う。特に試験を行うと、最も偏差が大きくなる(平均点付近の者が少なく、高得点者や低得点者が多い)傾向が有る。

この原因を僕は、計算力の差が大きい事だと思っている。数学は思考力養成の学問であるが、実際には計算に費やされる時間は膨大である。平均的な高校生が数学を勉強すると、1時間の間で30分以上は何らかの計算に充てられているのではないだろうか。

しかし平均的な高校生が30分で行う計算ならば、訓練次第では3分程度で終えてしまう事も可能である。だから普通の高校生が1時間勉強していて、その内30分は計算で費やされているとすると、思考力養成の為の時間は30分しか残らない事になる。しかしその計算が3分で済むなら、残りの57分を思考力養成の為に使える訳だ。

この時点で既に、同じ勉強量でも実質的な勉強量は大きく異なる、という事になっている。もう潜在的な実力には、両者に差が出ているのだ。

しかも試験となると、計算力が高い学生ならば簡単な問題を素早く解け、残った多くの時間を難しい問題に充てる事が出来る。計算力が低いと、そもそも難しい問題に使える時間自体が少なくなる為、実際の難しさ以上に問題が解けない事になる。また簡単な問題でも、計算力が異なれば、正解率も異なってくる。

この為、数学の試験では本来の実力差以上に、点数に差が出てしまい易いのである。

以上よりイイタイコト。

数学を出来るようにする為には、まずは計算力を高めるのが良い。試験の時だけでなく、普段の勉強の効率からして大きく変わってくる。

中学生の生徒を相手に、計算問題10題(文字式の計算)の早解き勝負を決行。生徒は12分掛かったが、僕は50秒で終了。「勝てる訳無いよ!」と、ちょっと半泣きされた。オトナ気が無かったか。


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