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受動喫煙と知的能力との関連性

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受動喫煙はダイレクトに知的能力へ悪影響を与えているのか?

受動喫煙の機会が多いと、子供の読解や算数の成績が悪いとの研究を、米シンシナティ子供病院(オハイオ州)のチームがまとめ、4日、米公衆衛生専門誌に発表した。受動喫煙の子供の健康への害は知られているが、知的能力への影響ははっきりしていなかった。今回の研究で、子供がさらされるニコチンが低濃度でも危険なことも示され、たばこを吸う親に禁煙圧力が強まりそうだ。   ――共同通信より

如何にも「受動喫煙に拠って子供の知能が下がる」と言わんばかりの記事である。

この記事に拠れば、「受動喫煙の機会が多い子供の成績は悪い」という事のようだが、「受動喫煙の機会が多い」という事は即ち、「両親の少なくとも一方が喫煙者である」という事だろう。

これは傾向としての話だが、「(子供を含む)家族の健康の為に、敢えて禁煙をしている」という親は、それなりに居るだろう。そういう考え方をする家庭なら、子供に対して教育熱心でもある可能性が高い筈だ。

関連リンク:「DQN再生産のしくみ」『憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々』

DQNはDQNとして生まれるのではない。DQNになるのだ。(註:“DQN”とは、不良や反社会的な人を指す言葉。転じて、単に馬鹿な人を指す事も有る。)

リンク先に拠れば、ダメな親から生まれる子供は先天的にダメなのではなく、ダメな親のダメな教育によりダメな子供になる、と指摘している。これは非常に共感できる主張である。これと同じ事が、今回も言えると思う。つまり、受動喫煙そのものが子供の知能を低下させるのではなく、そのような環境では教育的な面で不利を強いられている可能性が高い、という訳だ。

以上より結論。

今回の調査結果を以て「受動喫煙が子供の知能を下げる」と結論付けるのは早計だ。子供の健康を大切にする家庭の方が子供に上質な教育を行う可能性が高い為、受動喫煙の機会が多い子供の知的能力が相対的に低くなっているとも考えられる。


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