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東野圭吾

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ゲームの名は誘拐 光文社文庫 2005年06月20日 ★★★★ 購入

ゲームの名は誘拐

一言

推理小説だと知らない方が幸せな、珍しい推理小説。

目次

ゲームの名は誘拐

梗概

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。
犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー!
   ――裏表紙より

感想

本書を原作とした映画『g@me』を先に観てしまっているが、それは無しとして感想を書いてみる。
まず特筆すべきは、徹底的に舞台を現代日本とターゲッティングしている事である。一般人でも無理の無い範囲での最先端技術を駆使した誘拐術は、多くの読者が舌を巻く所だろう。
一方で本書を読み進めて行く内、「これの何処が推理小説なんだ?」と思う人も多いと思われる。当たり前だ。犯人視点の物語で、謎も何も有ったもんじゃない。しかし、それでもこれは確かに推理小説だ。ある意味で「推理小説だ」と知らずに読んだ方が面白いと思うのだが、まぁ残念なのは作者があまりにもミステリーの有名人だという事だ。
肝心の結末は、納得7割、腑に落ちない点3割、という所か。悪くはないが、もう少し上手い落とし所が有ったのではないか、という印象も有る。それだけストーリー全体が面白かったからこそ出せる注文ではあるが。


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