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押井守

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タイトル 出版社 初版日 勝手な採点 通販
機動警察パトレイバー TOKYO WAR<前編> 富士見ファンタジア文庫 1994年04月25日 ★★★★☆ 購入
機動警察パトレイバー TOKYO WAR<後編> 1994年05月25日 購入
機動警察パトレイバー TOKYO WAR エンターブレイン 2005年07月12日 購入

機動警察パトレイバー TOKYO WAR

一言

現実に起り得る悲劇を見事に描いた。

目次

奇襲
索敵
陽動
鳥たちの街
対峙
戒厳
接敵
決起
召喚
反撃
戦闘

梗概

横浜ベイブリッジが爆破された! 当初は爆破テロかと思われたこの事件は、実はジェット機による爆撃だった。しかも、自衛隊関係者がからんでいるらしいという疑惑が持ちあがり、大騒ぎとなる。
その頃、特車二課の後藤隊長は陸上自衛隊調査部別室の荒川と名のる男の訪問を受けていた。荒川はベイブリッジ爆撃の有力な証拠となるビデオテープを自参し、後藤の協力を要請するが……。
劇場版「機動警察パトレイバー THE MOVIE2」の監督である押井守が、映画に匹敵する緊張感で劇場版2の世界を描き出す! これぞ、劇場版2、完璧版である。
   ――文庫版前編表紙裏より

横浜ベイブリッジ爆撃事件に端を発した警察と自衛隊の対立は、ついに自衛隊の出動にまで発展した。不測の事態に備えるという名目で都内各所にかり出された戦車や戦闘レイバー、装甲車、完全武装の自衛隊員たち……。それはまるで東京に戒厳令が敷かれているかのようだった。
しかし、そうした過剰な防衛をあざ笑うかのように、敵はわずかな手勢で攻撃を仕掛け、都内全域を混乱の渦に陥れた。ここに至って特車二課の後藤隊長はついにある決断を下す……。
「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」の監督押井守が自ら構築した小説版「パトレイバー2」、衝撃の完結編!!
   ――文庫版後編表紙裏より

厳、およそ彊敵のまさに至らんとして備を設く戒厳といい、敵退きやや備を弛む解厳という。   ――ハードカバー版本文1ページより

感想

ベイブリッジの爆撃を基礎に、陽動を多く取り混ぜながら日本の防衛体制を激しく揺さぶって行く展開の仕方に強い説得力が有る。そこには可能性に対する所作や面子を何処まで立てるべきか等、現代が抱える数多くの問題点が秘められている。南雲、後藤、荒川という個人間の思惑、そして警察、自衛隊という組織同士の対立の構図を非常に分かり易く見せ、そこから波及していく現象を的確に捕らえた作品である。
分冊されているが、これだけの事を描くならば、さらにボリュームが有っても良かった。それだけの価値が有るストーリーだと思う。


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