タイトル | 出版社 | 初版日 | 勝手な採点 | 通販 |
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テイルズ オブ ファンタジア 語られざる歴史 | 電撃文庫 | 1999年05月25日 | ★ | 購入 |
誰もが考えた“あの時代”は評価できる。が――
序幕 第1幕 4201 第1部 第2幕 4201 第2部 第3幕 4202 第4幕 4207 第1部 第5幕 4207 第2部 終幕
旅の奇術団に身をおく弓の名手ウィノア・ピックフォードは、ミッドガルズの北に広がるヴァルハラ平原で奇妙な光を目撃する。直後、頭上をかすめて飛び去っていくその光の衝撃波に巻き込まれ、彼女は平原から忽然と姿を消した。気がついたのは見知らぬ古城の前。そこで謎の男・ダオスと遭遇するのだが……。
ナムコの大人気RPG『テイルズ オブ ファンタジア』のプレストーリー。ダオスが魔王として君臨するまで、そしてゲームのオープニングの謎の4人組とは? ゲーム本編では紹介されていない知られざる歴史を、壮大なタッチで書き下ろしたファンタジー巨編! ――表紙裏より
原作のゲームをやった人ならば誰しもが気になる場面にスポットを当てたのは良い試みだ。しかし内容が伴わなかったのが残念。
まず大きいのは主人公ウィノアの魅力不足。ゲームに全く登場しないオリジナルキャラをわざわざ主役に立てたのだから、もっと練り込んで欲しかった。
また、“ゲームのプレストーリー”としての役割も不十分。ダオスにスポットを当て過ぎてしまった為、逆に“謎の4人組”は終盤で完全に脇役扱いで登場するだけである。
読者が期待していたのはゲームの主人公クレス達に繋がる物語ではなかったか? しかし残念ながらこの物語はゲームに繋がっていないのである。