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谷川流

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タイトル 出版社 初版日 勝手な採点 通販
涼宮ハルヒの憂鬱 角川スニーカー文庫 2003年06月10日 ★★☆ 購入
涼宮ハルヒの溜息 2003年10月01日 ★★★ 購入
涼宮ハルヒの退屈 2004年01月01日 ★★★ 購入
涼宮ハルヒの消失 2004年08月01日 ★★★ 購入
涼宮ハルヒの暴走 2004年10月01日 ★★☆ 購入
涼宮ハルヒの動揺 2005年04月01日 ★★★ 購入
涼宮ハルヒの陰謀 2005年09月01日 ★★★☆ 購入

涼宮ハルヒの憂鬱

一言

非普通人の絡ませ方が上手くない。

目次

プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
エピローグ

梗概

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし……と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた――。第8回スニーカー大賞<大賞>受賞作、ビミョーに非日常系学園ストーリー!   ――裏表紙より

感想

登場人物がライトノベルとしては典型的過ぎる。展開もやや安易で、宇宙人と未来人と超能力者を出したは良いが、その3者が上手く噛み合っていない。それなりに読ませるものの、以上の2点が余りにも大き過ぎる欠点である。
ただ面白くなりそうな要素は多い。現実世界を舞台としていながら、ここまで非現実な展開に持ち込めてしまうというのは、良い意味での特徴である。ここをどのように活かして行くか、それがこのシリーズの肝となるのかも知れない。
あと出来れば女性キャラは萌え以外の魅力を見せて欲しいものだ。


涼宮ハルヒの溜息

一言

面白さは分かる。それ以上が無い。

目次

プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
エピローグ

梗概

宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心事は文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画を撮らなくてもいいんじゃないか? ハルヒが何かを言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな――スニーカー大賞<大賞>を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場!   ――裏表紙より

感想

映画作成を軸にしている分、前作よりもまとまりが有った気もするし、しかし節操が無くなってしまった気もするし……。何となくシリーズの面白さの方向性はハッキリして来たのだが、面白くなり切れていない、というのが正直な感想だ。
軽いようで割と重い事を描いているし、嵌まれば凄い展開が期待できる気もする。ただその時期は、かなり先になるかも知れない。現状では「普通に面白い」という域を出ていない。


涼宮ハルヒの退屈

一言

このシリーズでミステリー風味っていうのもアリだと思う。

目次

プロローグ
涼宮ハルヒの退屈
笹の葉ラプソディ
ミステリックサイン
孤島症候群

梗概

ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻!!   ――裏表紙より

感想

短編集としては可もなく不可もなく、まずまずの出来栄え。特に傑出している作品は無いが、敢えて挙げるなら「孤島症候群」が惜しかった。宇宙人や超能力者が居る中でのミステリーというものを、もう少し深く味わいたかったと思わせる。ところが余りにも呆気無く事件が解決してしまうので、拍子抜けしてしまった。まぁあのレベルのオチならば、ダラダラと長くなくて正解だったと言えるかもしれない。


涼宮ハルヒの消失

一言

シリーズとしての体裁が整って来た。意外と伏線重視の路線で行くのか?

目次

プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
エピローグ

梗概

「涼宮ハルヒ? それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった! どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート!   ――裏表紙より

感想

既刊のストーリーを伏線に用いている点は、シリーズのファンには楽しめるだろう。伏線の使い方も特別面白い訳ではないが、悪くもない。
寧ろ残念なのは物語のオチの方で、納得こそ出来るものの、それはあくまでも「予想の範囲内」という意味である。まだ敢えて謎の組織の陰謀、とかにした方が面白味が有ったのではないか。


涼宮ハルヒの暴走

一言

物語と世界観との齟齬が無視できない。

目次

序章・夏
エンドレスエイト
序章・秋
射手座の日
序章・冬
雪山症候群

梗概

夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決を挑もうとも、ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!? 非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻!   ――裏表紙より

感想

『退屈』以来、2冊目の短編集。長編も含めてだが、この作者は割と論理的にコダワリを見せるタイプのようだ。しかしそれが作品の世界観とマッチしない。
逆にその齟齬が良い、という見方は出来なくも無いが、これは人それぞれだろう。自分としては「射手座の日」のような作品こそが『涼宮ハルヒ』シリーズらしいと思う。
「雪山症候群」でオイラーの多面体定理が登場するのには驚いた。ただやはり絡ませ方が上手くないのが残念だ。


涼宮ハルヒの動揺

一言

壮大な物語には発展させないのか?

目次

ライブアライブ
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00
ヒトメボレLOVER
猫はどこに行った?
朝比奈みくるの憂鬱

梗概

幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や朝比奈さんとの秘密のデート。SOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいに楽しんでいる涼宮ハルヒが動揺なぞしてる姿は想像できないだろうが、文化祭のハプニングであいつが心を揺らめかせていたのは確かなことで、それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな――。お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾!   ――裏表紙より

感想

『涼宮ハルヒ』シリーズは、様々な場面を大胆にカットして物語を進める事が多いが、今作はその補完の為のような作品。『溜息』の映画の内容や「雪山症候群」で行われたハズの推理ゲームなど、気になっていた部分が解消されるのは良い。
他のエピソードも、重要人物達の心理的変化を丹念に描いていて悪くはない。ただやはり、何か一つ物語の柱となるべき大きなエピソードが欲しい所なのは間違い無い。


涼宮ハルヒの陰謀

一言

細かい部分で綻びが目立つ。

目次

プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
エピローグ

梗概

年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。こんなときには必ず何かが起こる予感をそのままに、俺の前に現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈さんだった。しかも、事情を全く知らない彼女をこの時間に送り出したのは、なんと俺だというのだ。未来の俺よ、いったい何を企んでいる!? 大人気シリーズ怒涛の第7弾!   ――裏表紙より

感想

前作の長編『涼宮ハルヒの消失』で「謎の組織でも出した方が良い」と書いたが、その通りになった。ただ確かに謎ではあるのだが、何処か底が浅そうな印象を受けてしまう。例えば朝比奈みくるの誘拐事件などは、もっとサスペンスに満ちた展開にすべきだったし、そもそも敵役の顔見せが妙に御都合主義である。
ストーリーの構成は今まで以上に凝っていて良いし、これからも期待できると思う。特に今作はタイトルが良かった。長編のオチとしては少し弱いが、まぁ悪くはない。


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