タイトル | 出版社 | 初版日 | 勝手な採点 | 通販 |
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1999年のゲーム・キッズ | アスペクト | 1994年04月02日 | ★★★ | 購入 |
分量一定の佳作ショートショート集。
第1章 1999年のゲーム・キッズ #1 家族の絆 #2 起き抜けの悪夢 #3 チャンネル戦争 #4 ゴーグルライフ #5 人間もどき #6 高校教師 #7 机上の空論 #8 コピー・ブレイク #9 究極のビジネス #10 逃げろ! #11 楽園 #12 トロイの木馬 #13 鏡 #14 究極のシミュレーション・ゲーム #15 感じる映画 #16 爆弾人 #17 聞こえますか #18 伝染性 #19 地図にない国 #20 進化した男 #21 お気に召すまま #22 クスリ #23 市長 #24 プラチナ・チケット #25 究極の小説 #26 遺産 #27 視線 #28 ナイト・トラップ #29 夢のまた夢 #30 ぷよぷよ 第2章 ヴァーチャル・リアリティー 第3章 1994年のゲーム・キッズ
1999年……キミが出会う未来は?
新型ゲームソフトを買った孤独な女子高生がモニターのなかで出会ったのは?……(『鏡』)
遺伝子解析ソフトを遊んだ少年が知ってしまった悲しい事実とは?……(『家族の絆』)
わずか数年後の未来、“1999年”の日常をシミュレートする仮想科学短編小説集!
書き下ろし特別編も収録。 ――表紙帯裏より
近未来を舞台にした、デジタリックな世界に於けるショートショート集。基本的には軽い毒入りで、しかし悲観的過ぎる事も無く程が良い。
毎回毎回、殆ど同じ文章量に収めているのには感服するが、全体を通読するとやや単調。そんな中では「#25 究極の小説」などが光る。
書き下ろしは「ヴァーチャル・リアリティー」はイマイチだったが、「1994年のゲーム・キッズ」は秀逸だった。もう少し長い作品だったら、もっと良くなったかも知れない。