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『蜂』シリーズ9 〜蜂のように働いていけない

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人間は蜂のように働いていけない。

「蜂のように忙しく働く」という言葉が有るが、蜂は一体どれくらい働いているのだろうか?

まずはオス蜂だが、彼らはその一生(30〜40日程度)の中で「仕事」と呼べるような事は交尾しかない。本当にそれだけである。残った時間は働き蜂から花蜜を貰ったり、巣の中を散歩するくらいしか行わない。人間で言えば“ヒモ”みたいなものだろうか。

次に女王蜂だが、こちらもオス蜂と大きく変わる訳ではない。オス蜂との交尾の他には、産卵、そしてローヤルコート(『蜂』シリーズ3 〜女王蜂の非道な行い参照)による女王物質の働き蜂への分布作業をする程度だ。しかしオス蜂とは違い、1日に約1500個もの卵を産み続けるのは大変と言えば大変かも知れない。

最後に働き蜂だ。「蜂のように忙しく働く」という言葉の「蜂」は働き蜂を表しているのだろう。彼女たちはその名の通り、様々な仕事を担当している。巣の掃除や修理、幼虫の世話、女王蜂の世話、花粉の採集……巣の中が暑くなると羽を震わせて風を送り込む、という仕事まで行う。非常に数多くの種類の仕事を行っていると言える。

ところが働き蜂が実際に仕事をしている時間は全体の27.8%程度なのである。これは1日当たり6時間半しか働いていない事になるのだ。

つまり人間は蜂のように働いてはいけないと言える。(但し蜂は年中無休)


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