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巨乳嫌いな女性

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先日、女性誌が行った“20代の女性が選ぶ嫌いな女”というアンケートでグラビアタレントの井上和香が1位となった。その理由としては「胸以外に何があるのか」が多数を占めたという。

以前、僕は「巨乳は馬鹿じゃない」というテキストの中で、「巨乳は馬鹿だ」という誤った認識は男性の願望の現れだと書いたが、女性の中にも「巨乳は馬鹿だ」論を支持している人がいる、という事だろうか? これに関してアイドル評論家の北川昌弘氏は次のように分析している。

昔は“胸の大きな女性は頭が悪い”というイメージがあった。典型的なのがマリリン・モンローで彼女はセクシーなだけという印象です。しかし、井上はモンローと同じスリーサイズながら、頭の回転が速く、バラエティー番組で司会もこなせる器用さを併せ持っている。井上は天が“二物”を与えてしまった女性。同性からみるとやっかみの対象です。好感を抱くはずがありません。

“井上和香は本当に頭の回転が早いのか”という議論は置いておくとして、男性だけでなく女性も巨乳に対するコンプレックスが存在するのは確かなようだ。となれば女性も「巨乳は馬鹿だ」という誤った認識を持ちたがる傾向が有る可能性は十分に考えられる。

ところで男性と女性で異なるのは、男性は全員が等しく巨乳女性にコンプレックスを感じるのに対して、女性は自分よりも巨乳な相手にのみコンプレックスを感じる、という事だろう。

しかし井上和香の身体サイズは、身長165cm、スリーサイズは上から90・60・90で、かなり良いプロポーションをしていると言える。1995年のワコールの調査によれば日本人女性の平均的身体サイズは、身長158.8cm、スリーサイズは上から82.4・65.2・87.8である。両者の差は一目瞭然だ。しかもバストのサイズは井上和香がFカップなのに対し、日本人女性の平均バストはAカップである。大多数の女性が井上和香よりも貧乳な事は明らかで、それが“20代の女性が選ぶ嫌いな女”ランキングで1位を取ってしまった事の一因であるようだ。

以上より結論。

男性ほどではないにしろ、女性も巨乳にコンプレックスを持つ傾向が有り、「巨乳は馬鹿だ」という誤った認識を持ちたがる。


ところで、そもそも“巨乳”という言葉は従来、日本語には無かった単語だ。マトモな辞書には載っていない筈である。試しにgoo辞書で検索してみたが、やはりヒットしなかった。

“巨乳”という単語が何処で使われ始めたのかは、はっきりしない。が、「洋物AVのタイトルに使用された」或いは「松坂季実子(AV女優)が『FLASH』という雑誌で“巨乳の19歳女子大生”と紹介された」のが始まりではないか、というのが有力説らしい。いずれにせよ、アダルト関連の世界で使われ始めたのは確かなようだ。その後、AVの世界では急速に“巨乳”という言葉が浸透していった。

“巨乳”という言葉が一般的に使用されるようになったのは、グラビアアイドルのかとうれいこや細川ふみえが登場してからである。この頃からグラビア雑誌のキャッチコピー等に“巨乳”が使われ始め、“巨乳”という単語は市民権を得た。現在では“巨乳”から派生して“爆乳”等の単語が使われる事もある。

ちなみに『日経エンタテインメント!』という雑誌が2000年9月号で巨乳の定義を「バスト90センチ以上」と定義している。これは相当厳しい基準で、山田まりあ(バスト87)・藤原紀香(バスト88)・優香(バスト87)といった面々ですら“巨乳ではない”とされてしまう。実はかつて“巨乳”とされたかとうれいこのバストも86で、90には達していないのである。

井上和香のバストは90だから、彼女はギリギリ“巨乳”だという事だ。何だか井上和香が女性から嫌われる理由がより分かった気がする。


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