好きなサイトの管理人に対して親近感を抱いてしまう事が有るのは何故だろうか?
かなりの数のテキストサイトを閲覧するようになった。友人が運営している一部のサイトを除いては、基本的に各サイトの管理人に会った事は1度も無い。しかし、それなのに何故か親近感を抱いてしまうサイトの管理人さんが存在する。(2004年8月現在、1度だけオフ会に参加した事が有る。)好きなサイトは数多い。しかしその全ての管理人に親近感を抱く訳でもないから不思議だ。
そもそも特定のサイトを好きになる原因は沢山有る。幾つか挙げてみると、
- 自分が自然に納得出来る言及が多い。
- 自分が知らない(でも興味の有る分野の)知識を与えてくれる事が多い。
- 自分は賛同出来ないが、「一理有る」と感じさせられる意見が多い。
――という辺りが主要因だろうか。
「『好き』と『愛する』の違い」から引用するが、心理学者ルビンに拠れば、『好き(友愛)』とは、
- 好意的評価……「カッコいい」、「能力が在る」など、外見的又は内面的にプラスの評価をする事。
- 尊敬と信頼……「貴方の判断に任せる」など、相手を信用する事。
- 類似性の認知……「自分もそう思っていた」など、同一環境下に於ける感情の一致を認める事。
から構成される。
サイトを好きになる要因の一つ目の「自分が自然に納得出来る言及が多い」というのは、友愛の構成要素の一つである「類似性の認知」だと言える。さらに、そのサイトの文章が巧みだったりすれば、「好意的評価」の条件も満たす事になる。
好きなサイトの管理人に対して、会った事も無いのに何処となく親密さを感じてしまう事が有るのは、このように『友愛』の構成要素の一部を満たしている為だと考えられる。そしてその『友愛』が親近感に繋がっているのだろう。
ちなみに、サイトを好きになる要因の二つ目や三つ目は、『友愛』の構成要素を必ず満たしているとは言えない。そのような場合はサイトが好きでも、親近感はあまり感じない事になる。
以上よりイイタイコト。
好きなサイトの管理人さんに親近感を抱く事が有るのは、そのサイトが『友愛』の構成要素の一部を満たしている為。但し、好きなサイトだからと言って『友愛』の構成要素を必ず満たすとは限らないので、親近感が湧かない場合も有る。