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“ティンカーベル・タイプ”になろう

COLUMN MAIN

“シンデレラ・コンプレックス”が女性の自立を阻んでいる。

夏休み期間だけ受け持った家庭教師の生徒である女子高生の話なのだが、困った事に彼女は勉強に対して真面目とは言い難い。大学には高校からエスカレーター方式で行ける様だし、「大学を卒業したら就職なんてせずに結婚する」と15歳にして堂々と宣言している。だから勉強に対して非常に消極的だ。彼女は極めて専業主婦志向の強い女性だと言える。

個人的にはそういう生き方も構わないとは思う。が、家庭教師たる立場としては、それを許す訳には行かない。「いやぁ、女の子だって、頭が悪いと大学に行ってもモテナイよ」などと、心にも無い事を言ったりして、何とか勉強させようと必死だ。「え〜、そうなんですかぁ?」と返されると、「そうだよ。僕だって馬鹿な女性は好きじゃないよ」などと、またまた心にも無い事を言ったりする。

男性は性的魅力が高い女性は歓迎するが、知的な女性は歓迎しない(関連リンク:「巨乳は馬鹿じゃない」)ので、相手の女性の(学業的な意味での)頭の良さは、プラスに働かない事が多い。しかし、そんな事を言って、勉強しないのを肯定する訳にはいかない。辛い処だ。

彼女のような心理を“シンデレラ・コンプレックス”と言う。“シンデレラ・コンプレックス”とは、1981年にアメリカの女流作家ダウリングが「女性は、外から素敵な王子様が現れて、迷える女の子である自分を救ってくれる、という幻想に取り付かれている」として提唱した心理状態である。ダウリングに拠れば、女性の自立を拒む要因は、女性自身の中の“シンデレラ・コンプレックス”である、と言うのだ。

勿論、全ての女性が“シンデレラ・コンプレックス”を抱いて生きている、とは言わない。しかし実際に、現代の15歳の中にも“シンデレラ・コンプレックス”を抱えている女性がいる事もまた事実なのである。

以上より結論。

女性は、外から素敵な王子様が現れて、迷える女の子である自分を救ってくれる、という幻想に取り付かれている。この“シンデレラ・コンプレックス”が女性の自立を阻んでいる。


日本人には“ピーターパン・シンドローム”に囚われた人間が多い。

“ピーターパン・シンドローム”とは、アメリカの心理学者ダン・カイリーによる同名の著書から生まれた言葉で、「他者に無関心かつ無責任で、自分に自信が無く、感情も乏しい大人」を指す。彼らには社会的責任感が欠落しているので、例えば結婚していても、自分の給料は自分で全て使ってしまう等の問題行動を起こす。

現代では“モラトリアム人間”という言葉が存在するが、ほぼ同義と考えて良いだろう。この種の性質は、何故か圧倒的に男性に多い。そして現代になって急激に増えている事が特徴だ。

“ピーターパン・シンドローム”は基本的に親の過保護・過干渉により発症する。“ピーターパン・シンドローム”の厄介な所は、親としては自分は子供をキチンと教育したつもりになっているし、子供は“ピーターパン・シンドローム”になると感情が乏しくなるので、自身が異常状態である事に気付けない、という事である。

つまり、家庭外の人間が指摘しない限り、“ピーターパン・シンドローム”は発覚し難いのである。発覚が遅れれば、それだけ症状も進んでしまう。大抵の場合は発覚しても、既に手遅れになっている時期である事が多いという。

ところで、この“ピーターパン・シンドローム”は、日本という国そのものにも同質の傾向が見られる。日本は江戸時代に鎖国していた事もあり、他国に対して無関心かつ無責任だったし、現代では世界第2位の経済大国であるにも関わらず、強国(=アメリカ)に対して自己主張を出来ずに自信が無い。正に日本は世界の中での“ピーターパン・シンドローム”なのだ。

以上より結論。

日本人には“ピーターパン・シンドローム”に囚われた人間が多い。そもそも日本という国そのものが“ピーターパン・シンドローム”である。


“シンデレラ・コンプレックス”を持った女性が、“ピーターパン・シンドローム”に囚われた男性と結婚すると、“ウェンディ・ジレンマ”に陥ってしまう。

“ウェンディ・ジレンマ”とは、“ピーターパン・シンドローム”と同様、アメリカの心理学者ダン・カイリーにより定義された言葉で、「自らが傷付いたり嫌われたりするのを強く恐れ、逆に他者から素敵に思われたいが為に機嫌を取ったり世話をするのが巧いが、内心は劣等感に怯え誰かに頼っていないと常に不安な状態」を指す。“ピーターパン・シンドローム”と異なり、女性に多く見られるのが特徴だ。

“ウェンディ・ジレンマ”は現在では“依存性人格障害”とも呼ばれ、人格障害の一種とされている。症状が酷くなると、(妻から夫への)暴力・幼児虐待・アルコール依存症などを引き起こす。

“ウェンディ・ジレンマ”に陥り易いのは、“ピーターパン・シンドローム”の男性と結婚した、“シンデレラ・コンプレックス”を持つ女性である。その心理的なメカニズムは以下の通りだ。

「いつか素敵な王子様が私を救いに来てくれる」という妄想に浸っている“シンデレラ・コンプレックス”の女性は、社会的責任感の欠落した“ピーターパン・シンドローム”に囚われたダメダメな男性と結婚しても、「夫は駄目な男なのだ」と認識出来ず、その駄目な状態を自らの所為だと思い込むようになる。それ故にダメ夫の世話を焼く事に生き甲斐すら感じるようになるが、ダメ夫は調子に乗って我侭が増長する。

そんな悪循環を繰り返す内に、妻はダメ夫の世話をさらに焼く事で、母性本能を強化させていく。しかしそれは本来の愛ではなく、ダメ夫を自分にとって唯一の素敵な王子様と思い込むが故の行動であり、言い換えれば自己の孤独を埋める為だけの愛と言える。そして夫はダメダメな人間なのに、その妻はダメ夫無しでは生きて行けなくなってしまう。ダメ夫の世話を焼くのが、彼女の生き甲斐だからだ。こうして妻は“ウェンディ・ジレンマ”に陥って行く訳だ。

“シンデレラ・コンプレックス”のような非現実的な夢を見ているだけならば、まだ良い。しかし“ウェンディ・ジレンマ”は、上記のような数々の問題行動を引き起こす可能性が有り、見過ごす事は出来ない。

以上より結論。

“シンデレラ・コンプレックス”を持った女性が、“ピーターパン・シンドローム”に囚われた男性と結婚すると、“ウェンディ・ジレンマ”に陥ってしまう。


“ウェンディ・ジレンマ”に陥らない為には、“ティンカーベル・タイプ”の人間になれば良い。

“シンデレラ・コンプレックス”を持った女性が、“ピーターパン・シンドローム”に囚われた男性と結婚すると、“ウェンディ・ジレンマ”に陥ってしまうと書いたが、「いつか素敵な王子様が私を救いに来てくれる」という妄想に浸っている“シンデレラ・コンプレックス”の女性がこれを回避する為には、以下の2つの方法が考えられる。

一つ目の方法は、社会的責任感の欠落した“ピーターパン・シンドローム”に囚われた男性と結婚しない、という事だ。要するに男を見る目を養えば良いのである。が、これは中々難しい。“シンデレラ・コンプレックス”の女性は、パートナーの男性を“自分にとって唯一無二の素敵な王子様”と、無意識の内に認識してしまうからである。

そこで二つ目の方法だが、それは“シンデレラ・コンプレックス”の女性が、“ティンカーベル・タイプ”の人間になれば良いのである。(ちなみに“ティンカーベル・タイプ”というのは、僕が勝手に作った造語である。一般には“ティンカーベルへの変身”と言われているようだ。)

“ティンカーベル・タイプ”の人間になる為には、以下のような事項を実行すれば良いと言われている。

これらを実行する事により、“シンデレラ・コンプレックス”の女性は、“ティンカーベル・タイプ”の人間となれるのである。

以上より結論。

“ウェンディ・ジレンマ”に陥らない為には、“ティンカーベル・タイプ”の人間になれば良い。具体的には、上記の7つの事項を実行すれば良い。


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