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天動説と地動説2

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「太陽は地球の周りを回っている」と思う子供が4割、月の満ち欠けが起きるのは「月が地球の影に入るから」と、月食と混同している子供も4割。国立天文台の縣秀彦助教授や小学校教諭らが20日までに全国の公立小学校4〜6年生を対象に調査したところ、こんなショッキングな結果が出た。   ――時事通信より

国立天文台の縣秀彦助教授は2004年2月にも同様の調査を行っており、「天動説と地動説」で取り上げさせて貰っている。

当時も書いたが、「地球が太陽の周りを回っている」という地動説は、太陽と地球との位置関係だけでなく、他の惑星の動きなどの関連から導かれる事実である。もしも「太陽が地球の周りを回っている」ならば、他の惑星は以下のような不自然な公転をする事になる。だから「天動説は物理法則に反した動きをしているので、地動説が正しい」という結論が得られる訳だ。



しかしこれは明らかに小学生の理解力を超えている。だから地動説を小学生に“理解”させるのは不可能だ。ところが地動説を“理解”していなくとも、「地動説が世界の常識となっている」事を知らないのは“非常識”と思われる。従って僕は、小学生に対する科学的常識の詰め込み型教育は復活させても良いのではないか、という結論を出している。

詰め込み型教育は批判されがちだが、詰め込みを怠ると今度は今回のような問題が出て来る。一種のジレンマと言えるが、やはり僕は当時と同じ結論を提示したい。

小学生に対する科学的常識の詰め込み型教育は復活させても良いのではないか。原理は中学以降で学べば良い。

ところで今回の試験方法は選択肢問題ではなかったのだろうか? 2月の調査では二択だったので、実質正解率は18%という驚異的な低さだった訳だが……。


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