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ネット上での信頼感

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ネット上では親近感だけでなく、信頼感すら生む可能性が有る。

「医療器具だったバイブレーター」『カトゆー家断絶』等にリンクを貼られ、当時としてはアクセス数が過去最高を記録した。「ネット上での親近感」の時と同様、『黒板ぽ』が起点となったようだ。

大手ニュースサイトにリンクを貼られると、普段の何倍ものアクセスが集中する。今回の一件では、通常の10倍以上のアクセスが有った。アクセス解析に拠れば、『カトゆー家断絶』からだけでも3000人以上の人が、このサイトを訪れた。ちょっと怖くなるくらいの人数だ。

ところで、何故「医療器具だったバイブレーター」はリンクを貼られたのだろうか? 「ネット上での親近感」は、基本的には“単なる一個人の考察”であり、内容の真偽は関係無い。しかし「医療器具だったバイブレーター」は僕の考察が有る訳ではなく、“歴史的な事実”として紹介しているのである。もしかしたら、僕が勝手に捏造した事実なのかも知れないのだ。(あくまでも他人の目から見た可能性の話をしているだけであって、あの日記が捏造だったという訳ではない。)

これに関して『憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々』のYasさんは「『動画ファイルナビゲーター』からリンク」の中で、
このWebの世界では、正しい情報よりも面白い情報が流通しやすい。そして、それが当たり前の「事実」として定着してしまう恐れがある。
と語っている。なるほど、「医療器具だったバイブレーター」のような性的な話題は、人の興味を引き易い傾向にあるのだろう。

僕は『カトゆー家断絶』のカトゆーさんや、『黒板ぽ』のきをふしさん達と、面識が無いのは勿論、メールすら遣り取りした事が無い。にも関わらず、「医療器具だったバイブレーター」にリンクを貼ってくれた理由は、では「仮にネタ(捏造)でも良いから、面白そうな話題だったから」だろうか? 僕は、ここに違和感を感じる。

カトゆーさんや、きをふしさん達は、「ネタ(捏造)でも良い」とは思っていなかったと、僕は想像する。確固とした根拠は無くとも、「内容は真実である」という前提の上で、「面白そうな話題だったから」リンクを貼ってくれたのではないか。

となると、これはネット上に於いて奇妙な信頼感が生まれている、という事にならないだろうか。全く見知らぬ相手のテキストを「内容は真実である」と考えられるのは、相手を信用している証のように思える。

では何故、見知らぬ相手に対して信頼感を抱けるのか。これは「ネット上での親近感」が大きく関係している気がする。僕は「ネット上での親近感」の中で、好きなサイトの管理人さんに親近感を抱く事が有るのは、そのサイトが『友愛』の構成要素の一部を満たしている為と書いている。つまり、インターネットというヴァーチャルな世界であっても、親近感を抱く事が有るし、さらに親近感を抱いた相手には信頼感すら生まれる可能性が有る、という事だ。

今回の一件は、きをふしさんが僕を信用してくれ、そしてカトゆーさんがきをふしさんを信用した結果のように感じられるのである。

以上より今日の結論。

ネット上で親近感を抱いた相手には、信頼感すら生む可能性が有る。ネット上に於ける、このような奇妙な現象が将来的に、どのように発展していくのかは、想像も付かない。


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