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過去問は限り有る資源

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受験勉強に於いて、志望校の過去問は“限り有る資源”だと考えねばならない。

大学受験に於いて最も重要なのは、まずは教科書レベルの内容を徹底して理解する事だ。これは、どの大学を受験するにしても言える。高校の教科書は中学までと違い、内容がそれなりに充実しているからである。(僕は高校3年生の夏休みまでは、数学と英語以外は教科書しか勉強した事が無かった。)

その後は志望校の合格難度や自分の学力に合わせた問題集を解いていく事になるだろう。一般的には解答が詳しく載っている問題集が“良い問題集”とされているが、これは少し疑問だ。模範解答は少し不親切なくらいな方が、問題を解けなくて解答を見た時に、何とか理解しようと必死になる為に理解力が高まる、という見方も出来るからだ。この辺りは受験生それぞれの資質に拠る処も大きい。

難しいのは、過去問を解き始める時期だ。過去問は「その志望校を受験する為に最も役立つ問題集」だと言っても良い。現在では各問の配点や合格最低点を公表している大学が多く、自分の学力が合格圏内に有るのか否か、かなりの精度で分かるからだ。

それ故、実力が充分に付いていないような余りに早い時期に解いてしまうと、受験直前になって自分の学力が合格圏に達しているのかを計る試金石が無くなってしまう事となる。

この場合、一度やった事の有る過去問を再び解いても意味が無い。勿論、過去問の解き直し自体は学力向上の為に非常に重要だが、既知の問題では正確な学力を測れなくなってしまうからだ。

志望校の過去問は5〜10ヶ年程度やるのが普通だと思うが、少なくとも2,3ヵ年分は受験直前まで残しておくべきである。そして受験本番の数週間前くらいに、時間なども正確に測り、正に自分が受験会場に居る気持ちで過去問に臨むと良いと思う。

以上よりイイタイコト。

過去問は自分の学力が合格圏に達しているのかを計る試金石である。それ故、過去問は“限り有る貴重な資源”だと思わねばならない。

今までに書いた数学教育・大学受験に関するテキストを纏めておきます。


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